子供はお母さんからカラダを守るための細菌をもらっている!
近年帝王切開で産まれてくるお子さんが多いですが、英医学誌「ネイチャー・メディスン」によると、
統計上、帝王切開児は、後年に肥満、喘息、アレルギー、免疫不全などを発症する可能性が高いとしています。
この結果を受けて、産道を経由せずに生まれる帝王切開児の体内細菌は、産道を通過する自然分娩児と大きく異ることから
今回の研究に参加した米ニューヨーク大学によれば、「自然分娩でもたらされる細菌を帝王切開が妨げている」とと発表しました。
つまり、私たちのカラダはお母さんの産道を通過する際にお母さんからカラダを守るための菌を頂いており、帝王切開を行う事で細菌を頂く機会を失っているというのです。
人間の皮膚、口、腸などに生息する細菌は、消化、代謝、免疫などで重要な役割を担っているので、とても大切です。
今まで余り微生物を意識したことがない方も多いかも知れませんが、このブログでは結構微生物の重要性について触れてきています。
その中でも今回の内容は微生物がいかに私たちの生活や健康に大きく貢献しているかがわかる研究事例でしたのでご紹介させて頂きました。