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除菌・殺菌とは成長を諦めたヤツがするものだ

スタート

自分の成長を止めない

今の時代、日本では1日に一度も手を洗わない歯を磨かない、カラダを洗わないという人は殆どいないと思います。つまり、誰しも必ず石鹸に触れ、除菌をしていると言う事です。昔から「家に帰ったらうがいをしなさい」「手を洗いなさい」と教わり、現在の親もまたそのように子供を育てています。一方で、「子供は泥遊びをした方が風邪を引きづらくなる!」なんて言葉を聞いたことはありませんか?除菌習慣をしておきながら泥遊びして沢山の菌と触れて抵抗力、免疫力を高めろ!と言われてもあまりしっくりきません。

こんな言葉をたまに使いませんか?

「良くも悪くも」

「長所と短所は表裏一体」

経営の神様と呼ばれる松下幸之助さんがこんな言葉を残しています。

長所や短所と言うものは絶対的なものではない。

学問がある、また身体も健康である、これは常識的に考えれば長所と考えられる。

しかし、それを過信して失敗すれば、結果として短所となります。

 

もやしもん①匹

ちょっと強引かもしれませんが、菌にも見方次第で長所と短所になりえます。冒頭でお話した、除菌作業と菌に触れる作業は正に表裏一体であり、見る目線によって異なってきます。具体的な例をお話すると、米科学雑誌サイエンスで「腸内細菌が慢性的な栄養失調に陥っている子どもの正常に発育させる可能性がある事が発表されました。」同じ菌ですが体内で私たちのカラダのために有益に腹楽事例、つまり長所です。一方で短所となりえるのが感染症です。人間の世界でも様々な感染症が存在しますが、それは動物や植物の正解でも同様です。例えばエビの養殖では世界的に蔓延したEMSと言う腸内ビブリオ菌を起因とした病気が蔓延し、近年東南アジアを中心にエビ養殖産業に大きなダメージを与えています。

 

人間にとって上手く働いてくれる菌を長所とし悪く働く菌を短所と見た場合このようなケースがあります。ただ、現代の世の中では圧倒的に菌を短所とみる思考が高まっています。それ故に、除菌や殺菌のワードは見ない日はないと言っていいほど日本では目にします。特に殺菌に関しては菌を殺します。良いものか悪いものか?人間目線からのみ判断し殺します。この行為が、全て人間にとって良いことなのか?そうとは限らない大きな事実が英国政府から発表になった内容に示されています。

英国政府:「このままいけば2050年以降に抗生物質に対する耐性を持った菌が原因で死亡する人が年間1000万人に上る可能性がある」と発表されたそうです。ダーウィンの進化論をお借りして表現するなれば、これまで菌を殺し続けてきた菌の復讐が迫ってきていると言う事です。菌は人間から命を奪われ、人間から子孫を守るために自分を進化させ人間に殺されない力をつけてきました。この菌の成長ぶりは大きな問題になり、米国医師会雑誌によると、抗生物質の過剰使用が原因で、米国では年間2万3000人が死亡していると言われており、抗生物質の使用を15%削減するよう呼びかけているそうです。

一方で白黒ハッキリつけることだけが正解でないように、共存という道も存在します。なんと、ネイチャー誌にフケの原因が頭皮に潜む微生物のバランスの変化によって発生している事が発表されました。これまでは頭皮の微生物が原因と見ていましたが、今回はじめて微生物のバランスの変化によってフケが発生することが分かったそうです。

 

RUN

つまり、題名から何が言いたいかと言うと、「失敗が人間を成長させると私は考えている。失敗のない人なんて本当に気の毒に思う」と本田宗一郎さんがおっしゃったように、過保護にされればされるほど能力は落ち、いざというときには自分の力で戦えない状態になってしまいます。敢えて菌に触れさす経験を設けながらも、必要に応じて除菌を行う。健康分野でも「アメとムチ」のような考え方を持ち、日々自分を成長・進化させる考えは大切だと私は思うと言うことをお伝えしたかったのです。

 

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