【飲酒とアルデヒド脱水素酵素の基礎知識】
間もなく4月、新しい出会いや環境の変化で飲酒をする機会が増える時期を迎えます。
ここでお酒と酵素についてお話をさせて頂きます。
先ず初めに、
お酒は体の中で酵素の活躍によって分解されている事をご存知でしょうか?
【お酒の吸収からアルデヒド脱水素酵素による分解の流れ】
口から入ったお酒(エチルアルコール)はその大部分が胃や小腸で血液に吸収されて肝臓へ運び込まれます。
そして、肝臓に運び込まれたアルコールは「アルコール脱水素酵素(ADH)」の働きによりアセトアルデヒドに分解されます。
ここで登場するアセトアルデヒドは毒素成分であり、二日酔いや吐き気の元となる成分です。
二日酔いや吐き気を催す現象は体内でこのアセトアルデヒドが上手く分解されていないことが原因です。
アセトアルデヒドは通常アルデヒド脱水素酵素(ALDH)に働きにより酢酸に変換され、その後水と炭酸ガスに分解されて体外に出ていきます。
つまり、アルコールは体内で2種類の酵素の働きによって初めて体にとって毒性のない成分に変えられるのです。
日本人は特にアセトアルデヒドの代謝を苦手とする体質が多く、二日酔いに悩まされる方が多いんです。
【アルデヒド脱水素酵素の重要性】
重要な働きをするアルデヒド脱水素酵素(ALDH)ですが、単に飲酒時に活躍するだけでなく、様々な疾患の発生や薬物の代謝と関連することが、近年明らかになってきているのです。
加齢に伴う酸化ストレスの除去や血管保護作用に関わる可能性が示唆されております。
酵素 N-ZYME®(エヌザイム)はアルコール脱水素酵素とアルデヒド脱水素酵素に携わる酵素原料としてALDHの更なる可能性の調査研究を進めてまいります。