アフリカの栄養不足も腸内微生物が解決?
米科学雑誌サイエンスで腸内細菌が慢性的な栄養失調に陥っている子どもの正常に発育させる可能性がある事が発表されました。
米ワシントン大学医学部がアフリカの子供たちの腸内微生物を研究する為に子供たちの糞便サンプルを摂取して研究を行ったところ、健康な子供の腸内微生物を移植したマウスと栄養失調の子供の腸内微生物を移植したマウスとで同じ食事にも関わらず、体重や脂肪のつき方に変化が現れる事を確認しました。
つまり、腸内細菌が、人の食事から影響を受けるだけでなく、腸内細菌は、与えられた食べ物に対して何らかの反応を引き起こす一因になっている可能性があることを、示唆しています。
腸内細菌の種類によってしっかりと栄養を吸収できる人、出来ない人といった様に個人差が生まれるということです。
健康面で注目を集めている腸内微生物ですが、貧困、栄養失調に悩む国にも新しい光を指す存在になるかもしれません。
ちなみに、世界では年間1憶6,000万人もの子供が栄養失調に陥っています。
先進国でも発展途上国でも今後、微生物の活躍が必要になりそうです。
今後も微生物には注目です。
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