深部体温の重要性からわかるエネルギー産生に必要な酵素
こちら→ 深部体温記事
エネルギーの産生に必要なピルビン酸キナーゼ(酵素)
ピルビン酸キナーゼはアデノシン三リン酸というエネルギーを産生するATP回路に必要な存在ですが、加熱されると熱による損傷から筋組織を保護するように変化します。
そうするとエネルギーの産生が行われなくなり、スポーツパフォーマンスの低下を招いてしまいます。しかし、深部体温を下げることで、ピルビン酸キナーゼを働かせてエネルギーを作り出す働きをさせることが出来ます。
では、「深部体温を下げればOKなんだ!」と思われる方が多いですが、深部体温を瞬時に下げるのは至難の業です。プロ選手でも特殊な機械を使用して下げているそうです。また、逆に深部体温ではなく、外部から冷却された場合は深部体温が劇的に上昇してしまいます。
その理由は外部冷却によりホメオスタシス(恒常性機能)が上昇し、逆に体温をあげて体温を下げないように働いてしまうからです。
スポーツパフォーマンスにとって最も注目すべきはピルビン酸キナーゼの働きです。
体内深部熱は身体の能力を制限してしまう可能性が高く、パフォーマンス低下の最大の要因になりえます。競技中に深部体温を下げることも大切ですが、エネルギー産生サイクルに深く関与しているピルビン酸キナーゼを働かせることもまた大切なことです。競技中のパフォーマンスの向上は「ピルビン酸キナーゼ」に着目してみてはいかがでしょうか?
酵素反応には補酵素となるビタミン群やミネラルが必要です。
競技前や競技中はビタミン群とミネラルは積極的に摂るとお薦めです。